Pixio PX259 Primeは、最大280Hzの高リフレッシュレートとFast IPSパネルを搭載した競技志向のゲーミングモニターです。
応答速度1ms、HDR対応、FreeSync Premiumなどを備えながら、価格は控えめ。
映像美と滑らかさを両立したPixioらしい高コスパモデルとして注目されています。
本記事では、公式スペックをもとに使用感・口コミ・おすすめ設定まで詳しくレビューします。
Pixio PX259 Primeのスペック詳細

項目 | 内容 |
---|---|
画面サイズ | 24.5インチ |
解像度 | フルHD(1920×1080) |
リフレッシュレート | 最大280Hz(DisplayPort接続時)/240Hz(HDMI接続時) |
応答速度 | 1ms(GtG) |
パネル種類 | Fast IPS(フラット) |
輝度 | 最大350nit |
コントラスト比 | 1,000:1 |
色域 | sRGB 101.34%、NTSC 78.45% |
視野角 | 水平178°/垂直178° |
HDR | 対応(HDR機能搭載)※VESA認証はなし |
映像入力端子 | DisplayPort 1.2 ×2、HDMI 2.0 ×2、イヤホン端子 ×1 |
その他機能 | AMD FreeSync Premium対応、オーバードライブ、ブラックイコライザー、ローブルーライト、フリッカーフリー、ゲームタイマー、クロスヘア表示 |
スピーカー | 3W ×2 内蔵 |
サイズ | 558.3 × 419.7 × 180mm(スタンド含む) |
重量 | 約3.75kg |
カラー展開 | ブラック/ホワイト |
保証期間 | 2年間(日本国内保証) |
Pixio PX259 Primeの特徴

最大280Hzの超高リフレッシュレート
Pixio PX259 Primeの最大の魅力は、DisplayPort接続時に最大280Hzという超高速リフレッシュレートに対応している点です。
従来の144Hzモニターから乗り換えると、画面の滑らかさがまったく別次元であることを体感できます。
特にFPSやバトロワ系タイトルでは、敵の動きがより自然に追えるため、エイム精度や反応速度の向上につながります。
遅延を極限まで抑えた映像表示は、競技シーンでも十分に通用するクオリティです。
Fast IPSパネルによる高発色と高速応答
PX259 Primeは、Pixio独自の「Fast IPS」パネルを採用しています。
一般的なIPSパネルの特徴である高発色・広視野角を維持しつつ、応答速度1ms(GtG)という高速性能を両立。
TNパネルに匹敵するスピードを持ちながら、IPS特有の鮮やかな色表現とコントラスト感を楽しめるのが大きなポイントです。
ゲーム中のブラーや残像がほとんどなく、アクションシーンでも文字通り“瞬きする間もない”クリアな映像を体験できます。
さらに、斜めから見ても色変化が少なく、デュアルモニター環境にも最適です。
FreeSync Premium対応で滑らかな映像
AMD FreeSync Premiumに正式対応しており、48〜280Hzの範囲で可変リフレッシュレート(VRR)が動作します。
これにより、フレームレートの変動による画面のズレ(ティアリング)やカクつき(スタッター)を自動的に軽減。
グラフィックボードの性能を最大限に引き出した、なめらかで安定した描画を実現しています。
また、FreeSync対応GPU以外でも多くの環境でG-SYNC Compatible動作を確認できており、NVIDIAユーザーも安心して利用可能です。
長時間プレイしても目の疲れが少なく、動作が安定しているため、eスポーツ系タイトルの練習用ディスプレイとしても優秀です。
HDR対応でよりリアルな映像体験
HDR(ハイダイナミックレンジ)機能を搭載し、従来のSDR表示では再現しきれない明暗差を自然に描き出します。
明るい部分はより明るく、暗い部分はより深みをもって表示され、映画やRPGなどの映像体験を格段に引き上げます。
VESA認証(DisplayHDR 400など)は取得していませんが、HDR映像ソースを再生した際のコントラストの向上や発色の鮮やかさは十分に体感できるレベルです。
YouTubeやNetflixのHDR動画にも対応しており、普段の映像視聴でも色の深みや立体感が感じられます。
デュアルDisplayPort搭載で柔軟な接続性
PX259 Primeは、DisplayPort 1.2を2基・HDMI 2.0を2基搭載しています。
これにより、ゲーミングPC・ノートPC・家庭用ゲーム機など、複数のデバイスを同時に接続し、入力切替で簡単に使い分けることが可能です。
例えば、「PCでゲームをプレイしながら、HDMI経由でPS5やSwitchを接続する」といった運用もスムーズ。
イヤホン端子も備わっており、外部スピーカーを使わなくても音声を出力できます。
この接続性の広さは、ゲーム配信者やクリエイターにとっても大きなメリットです。
スピーカー内蔵&デザイン性の高さ
本体には3W×2のステレオスピーカーを内蔵しており、外部スピーカーを用意しなくてもそのままサウンドを楽しめます。
音質は高級オーディオ並みではありませんが、一般的な動画視聴や軽いゲームプレイには十分。
音の遅延も少なく、イヤホン端子との併用も可能です。
さらに、ベゼルレスデザインを採用しており、視界を邪魔しないすっきりとした見た目が特徴。
ホワイトモデルもラインナップされており、インテリアとの調和を重視したいユーザーにも人気です。
また、VESAマウントに対応しているため、モニターアームでの設置にも柔軟に対応できます。

使用感について
ゲームでの体験
Pixio PX259 Primeを実際にゲームで使用すると、まず感じるのは280Hzという圧倒的な滑らかさです。
Apex Legends、VALORANT、CS2などの高速FPSタイトルでは、敵の動きがより正確にトラッキングでき、エイム時のブレも最小限。
マウス操作に対して画面の反応が非常に速く、リフレッシュレートの高さが直感的に体感できます。
1ms(GtG)の高速応答性能とオーバードライブの組み合わせにより、残像やゴーストはほぼ発生しません。
特に暗所でのブレや白残像が少なく、ヘッドショットを狙う際も輪郭がしっかりと視認できます。
競技志向だけでなく、アクション・レースゲームでも滑らかなカメラワークを活かせるため、プレイ全体の没入感が格段に向上します。
フルHD解像度という点もGPU負荷を抑えやすく、安定したフレームレートを維持しやすい設計です。
日常利用・映像視聴
ゲーム用途だけでなく、日常的な作業や映像視聴でもPX259 Primeの完成度は高いです。
Fast IPSパネルによる発色の豊かさは、ウェブブラウジングや写真編集、動画編集などの一般用途にも向いています。
白の再現が自然で、文字のにじみやギラつきもなく、長時間作業しても目の疲労感が少ない点が印象的です。
また、ブルーライトカットやフリッカーフリー機能を備えており、日中の事務作業や夜間の映画鑑賞でも快適。
オフィス用途での利用でも、IPSパネルらしい視野角の広さが活きるため、複数人で画面を共有するシーンにも適しています。
ホワイトモデルは清潔感があり、ゲーミングデスクだけでなく、クリエイティブ用途やインテリア重視の環境にもよく馴染みます。

Pixio PX259 Primeの評判・口コミまとめ
良い口コミ

リフレッシュレートが280Hz対応で、動きがとにかく滑らか



発色が自然で、IPSらしい鮮やかさがある



応答速度が速く、FPSでも残像がほとんどない
悪い口コミ



スタンドがチルトしかできず、高さ調整や回転に対応していない



スピーカーの音質は最低限レベルで、迫力はない



HDR効果が控えめで、劇的な変化は感じづらい
Pixio PX259 Primeは“3万円台で買えるプロ仕様寄りのモニター”として非常に高く評価されています。
発色の良さ・280Hz超の滑らかさ・応答速度の速さのバランスが取れており、入門者だけでなく中級〜上級ゲーマーからも信頼を得ているモデルです。
一方で、スタンドの可動域やスピーカー品質といった細部はやや簡素な構造となっており、デスク環境をしっかり整えたいユーザーはモニターアームなどで補うと満足度がさらに高まります。
Pixio PX259 Primeのメリット・デメリット
メリット
- 最大280Hz×1msの圧倒的な滑らかさと応答性
- Fast IPSによる高発色と広視野角で、映像・作業両用に対応
- FreeSync Premium対応で映像のカクつきを軽減
- DisplayPort×2/HDMI×2の多彩な入力端子
- ホワイトモデルも選べるデザイン性
PX259 Primeは、Pixio製品の中でも「パフォーマンスと価格のバランス」が最も優れたモデルの一つです。
280Hzという高リフレッシュレートに加え、IPSならではの色再現性を実現しており、単なるゲーミングモニターに留まらない万能性があります。
映像処理の速さと発色の美しさを兼ね備えているため、“FPSも映像も妥協したくない層”に最適なオールラウンダーといえるでしょう。
また、FreeSync Premiumやフリッカーフリー機能などの目に優しい設計も長時間プレイにおいて大きな強みです。
デメリット
- スタンド調整がチルトのみ(高さ・回転不可)
- スピーカー音質は簡易的で低音が弱い
- HDRの効果は限定的で、劇的な明暗差は得られにくい
- ケーブル接続部がやや固く、頻繁に抜き差しする人には不便
- 背面デザインがシンプルすぎて高級感に欠ける
主な欠点は構造面のシンプルさにあります。
高さ調整や音質など、快適性に直結する部分はコストカットが感じられるため、細部までこだわりたいユーザーには少し物足りないかもしれません。
ただし、モニターアームの併用や外部スピーカーの導入で簡単に補える範囲です。
ゲーム性能・発色・応答性といったコア部分の完成度が高いため、価格を考慮すると欠点よりもメリットが大きく上回るモデルです。


Pixio PX259 Primeのおすすめ設定
FPS向け設定
項目 | 設定内容 |
---|---|
ゲームモード | FPSモード |
Overdrive | High |
Brightness | 90 |
Contrast | 70 |
HDR | OFF |
Adaptive Sync | ON |
FPSやバトロワでは、敵の動きを見逃さないために明るさを高めるのがポイントです。
OverdriveをHighにすることで応答速度を最大化し、ブレのないシャープな映像を実現します。
ティアリング防止のためにAdaptive SyncをONにしておくと、より滑らかに表示されます。
RPG・動画視聴向け設定
項目 | 設定内容 |
---|---|
ゲームモード | ユーザーまたは映画モード |
Overdrive | 中 |
Brightness | 75 |
Contrast | 80 |
HDR | ON |
Adaptive Sync | ON |
RPGや映像作品では、HDRをONにして明暗差を活かすのがおすすめです。
コントラストをやや高めに設定することで、色彩がより立体的に映し出されます。
長時間の視聴でも疲れにくく、映像の奥行きと自然な発色を楽しめます。
Pixioの他モデルとの比較
モデル名 | 画面サイズ | リフレッシュレート | 解像度 | 主な特徴 |
---|---|---|---|---|
PX246 Wave | 23.8インチ | 最大120Hz | フルHD(1920×1080) | 日常利用やライトゲーム向け。省電力や目に優しい設計も特徴。 |
PX248 Wave | 23.8インチ | 最大200Hz | フルHD(1920×1080) | Fast IPS・応答速度1msで高リフレッシュ性能を実現。中価格帯のゲーミング向け。 |
PX259 Prime | 24.5インチ | 最大280Hz(DP接続)/240Hz(HDMI接続) | フルHD(1920×1080) | 応答速度1ms・HDR対応・FreeSync Premium搭載。競技用途に最適化。 |
PX278 Wave | 27インチ | 最大180Hz | WQHD(2560×1440) | 解像度重視用途対応。映像・作業用途にも向く高精細モデル。 |
Pixioシリーズの中で、PX259 Primeは“高リフレッシュレート特化型”として位置付けられています。
PX248 Waveよりも応答性が高く、FPSなど競技性の高いタイトルに最適です。
一方、PX278 Waveは解像度を重視した映像向けモデルで、作業用や動画編集にも向いています。
用途に応じて選び分けがしやすく、性能重視ならPX259 Primeが最もゲーミング特化の一台です。


どんな人にPixio PX259 Primeはおすすめ?


- FPSやTPSなど、反応速度が勝敗を左右するタイトルをプレイする人
- 高リフレッシュレートでより滑らかな映像を体感したいゲーマー
- 発色や視野角も重視したいが、価格は抑えたい人
- シンプルでデスクに馴染むデザインを求める人
- PC・家庭用ゲーム機の両方で快適に遊びたい人
Pixio PX259 Primeは、競技志向のゲーマーから映像美も重視するプレイヤーまで幅広く対応できる万能モニターです。
最大280Hzの高リフレッシュレートと1msの応答速度は、Apex LegendsやVALORANTなどの高速戦闘タイトルで特に効果を発揮します。
IPSパネル特有の自然な発色と広視野角により、映像作品やRPGを楽しむ際も臨場感のある映像を堪能できます。
さらに、スピーカー内蔵やFreeSync Premium対応など、日常利用にも配慮された設計が魅力。
競技プレイにも普段使いにも対応できる“万能型ハイリフレッシュモニター”として、PX259 Primeは長く使える完成度を備えています。


よくある質問
スピーカーは搭載されていますか?
3W×2のスピーカーを内蔵しています。
G-SYNCには対応していますか?
公式ではAMD FreeSync Premium対応ですが、G-SYNC Compatible環境でも動作する場合があります。
モニターアームは使えますか?
VESA 75×75mm規格に対応しています。
HDR効果は実感できますか?
DisplayHDR認証はありませんが、HDR映像を自然に再現できる機能を備えています。