ゲーミングデバイスといえばヘッドセットが定番ですが、近年は「ゲーミングイヤホン」を選ぶプロゲーマーが増えています。
軽量で耳への負担が少なく、外部の音を遮断しやすい点が理由です。大会や配信でも使用例が多く、快適なプレイ環境を求めるユーザーから注目されています。
この記事では、プロゲーマーが実際に使用するモデルや選び方を徹底解説し、おすすめのゲーミングイヤホンを詳しく紹介します。
| モデル名 | 接続方式 | 重量 | ドライバー | マイク | 遅延性能 | ノイキャン | 特徴 | 価格帯 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Razer Moray | ![]() | 有線 | 約20g | ダイナミック型 | 着脱式マイク | 遅延ゼロ | なし | 耳掛け型、eスポーツ向け設計 | 約15,000円 |
| HyperX Cloud Earbuds II | ![]() | 有線 | 約19g | 14mm | インラインマイク | 遅延ゼロ | なし | eスポーツ大会採用実績 | 約7,000円 |
| ASUS ROG Cetra II Core | ![]() | 有線 | 約18g | 9.4mm | インラインマイク | 遅延ゼロ | なし | ゲーミングチューニングサウンド | 約8,000円 |
| SteelSeries Tusq | ![]() | 有線 | 約21g | ダイナミック型 | デュアルマイク | 遅延ゼロ | なし | 取り外し式マイク搭載 | 約6,000円 |
| SHURE SE215 | ![]() | 有線 | 約30g | ダイナミック型 | 別売ケーブル対応 | 遅延ゼロ | パッシブ遮音◎ | 高遮音性、プロ使用多数 | 約12,000円 |
| SHURE AONIC 215 | ![]() | 有線/BT対応 | 約32g | ダイナミック型 | 着脱式ケーブル | 遅延ゼロ | パッシブ遮音◎ | ケーブル交換でBT化可能 | 約25,000円 |
| final E500 | ![]() | 有線 | 約15g | ダイナミック型 | なし | 遅延ゼロ | なし | FPS向け高定位感・超軽量 | 約3,000円 |
| final VR3000 | ![]() | 有線 | 約19g | ダイナミック型 | なし | 遅延ゼロ | なし | ゲーミング&VR特化設計 | 約8,000円 |
| Sony MDR-EX255AP | ![]() | 有線 | 約18g | 12mm | インラインマイク | 遅延ゼロ | なし | 高音質・コスパ◎ | 約3,000円 |
有線ゲーミングイヤホンおすすめモデル
Razer Moray
Razerがeスポーツシーン向けに開発した有線イヤホン。
耳掛け式デザインにより安定した装着感と遮音性を確保し、長時間の使用でも快適です。
迫力ある低音とクリアな高音で定位感に優れ、敵の足音や銃声を正確に把握できます。
大会環境を想定した仕様のため、本気で勝ちを狙うFPSゲーマーにおすすめです。
HyperX Cloud Earbuds II
大会でも実績のあるHyperXの定番モデル。
14mmドライバーによる迫力のある音質と、軽量設計で快適な装着感を両立しています。
インラインマイク付きでチーム戦のボイスチャットにも対応。
価格も手頃で、エントリーからプロ志向まで幅広く使えるコストパフォーマンスの高い一台です。
ASUS ROG Cetra II Core
ASUSのROGブランドが展開するゲーミング特化モデル。
9.4mmドライバーが高音域の解像度に優れ、環境音や足音をクリアに再現します。
柔らかいシリコン製イヤーチップはフィット感が良く、長時間のプレイでも耳の負担が少ない設計。
ゲーミングデザインと耐久性も兼ね備え、コスパの良さも魅力です。
SteelSeries Tusq
軽量ボディにデュアルマイクを搭載した有線イヤホン。
ブームマイクとインラインマイクを使い分け可能で、配信や大会シーンでも活躍します。
中高域に強いチューニングで足音や銃声を聞き分けやすく、特にチーム戦やボイスチャット重視のプレイヤーに最適。
6,000円前後と価格も手頃です。
SHURE SE215
音楽業界で信頼を集めるSHUREの代表作。
高い遮音性と解像度の高さはゲーミング用途にも強く、足音や銃声の方向を的確に捉えられます。
ケーブルが着脱式のため断線時も交換可能で、長期間の使用にも安心。
ゲームと音楽の両立を重視するプレイヤーに理想的な万能モデルです。
SHURE AONIC 215
SE215をベースにした上位モデルで、着脱式ケーブルによりBluetooth化も可能。
有線接続では遅延ゼロの安定性、ワイヤレス化すれば日常使いもできる汎用性が魅力です。
中低域の厚みある音質は没入感を高め、FPSからRPGまで幅広く対応。
高音質と多機能を求めるユーザーにおすすめです。
final E500
FPSプレイヤーから根強い支持を得るコスパ抜群のイヤホン。
わずか3,000円前後ながら定位感に特化し、敵の位置や距離感を正確に把握できます。
軽量設計で長時間の使用も快適。
マイクは非搭載ですが、純粋に「音を正確に聞きたい」ゲーマーにおすすめの一台です。
final VR3000
VRや3Dオーディオ体験を意識した設計が特徴。
立体音響に強く、音場の広さと方向感の正確さで没入感を高めます。
FPSだけでなく、RPGやVRゲームのように世界観を重視するタイトルにも最適。
長時間装着しても疲れにくい軽量デザインで、幅広いジャンルのゲーマーに支持されています。
Sony MDR-EX255AP
ソニーの定番インイヤーモデルで、12mmドライバーが迫力ある低音を再生。
価格が3,000円前後と非常に手頃ながら、インラインマイクも搭載され、ボイスチャットや通話にも対応します。
ゲーミング専用ではないものの、コスパ重視や入門機として非常に優秀なイヤホンです。
ワイヤレスゲーミングイヤホンおすすめモデル
Razer Hammerhead HyperSpeed
低遅延モードとアクティブノイズキャンセリングを搭載したRazerの完全ワイヤレスイヤホン。
10mmドライバーによるパワフルな音質と、ゲーミングデバイスらしいRGBライティングが特徴です。
日常使いとゲームの両方で活躍し、利便性とデザイン性を兼ね備えた万能モデルです。
ASUS ROG Cetra True Wireless
ASUSのゲーミングブランドROGから登場したワイヤレスモデル。
ANCと低遅延モードを備え、外部ノイズを遮断しながら快適にプレイ可能です。
長時間のバッテリー駆動も魅力で、カジュアルから競技まで幅広い層に対応。
ASUS製品で揃えたいユーザーにも人気です。
EPOS GTW 270 Hybrid
USB-Cドングルによる低遅延接続が可能な本格派モデル。
Bluetoothとの併用も可能で、SwitchやPCとの相性が抜群です。
小型ながら高音質で、音の細部までクリアに再現。
マルチデバイスで使いたいプレイヤーや、音質を重視するユーザーにおすすめです。
Sony INZONE Buds
ソニーがゲーミング特化で開発した最新の完全ワイヤレス。
専用ドングルにより超低遅延を実現し、PS5やPCとシームレスに接続可能。
アクティブノイズキャンセリングを搭載し、集中環境を構築できます。
長時間のプレイにも対応するバッテリー性能を備え、PSユーザーにはベストな選択肢です。
Bose QuietComfort Earbuds II
世界最高峰のノイズキャンセリング性能を持つBOSEのフラッグシップ。
臨場感あふれる低音と広がりのある音場で、ゲームはもちろん音楽・映画鑑賞にも最適です。
Bluetooth接続のため遅延は有線に比べ劣るものの、没入感を最優先するユーザーには間違いない選択肢です。
Apple AirPods Pro(第3世代)
Apple製品との相性が抜群なワイヤレスイヤホン。
アクティブノイズキャンセリングと空間オーディオに対応し、立体的な音響体験を提供します。
iPhoneやiPadとの組み合わせで低遅延プレイが可能。
ゲームだけでなく日常使いも重視したい方に最適で、Appleユーザーには鉄板のモデルです。
勝つために必要なゲーミングイヤホンの条件
音で勝敗を分ける「定位感」と「遅延の少なさ」
プロゲーマーが最も重視するのは、音の方向や距離を正確に把握できる定位感です。
敵が左後方から近づいているのか、前方で銃声がしたのかを一瞬で判断できるかどうかは、勝敗に直結します。
通常のイヤホンでは平面的に聞こえる音も、ゲーミングイヤホンなら立体的に再現可能です。
さらに重要なのが遅延性能です。
有線モデルならほぼゼロ遅延、ワイヤレスでも低遅延モードを搭載した機種であれば、競技シーンでも十分対応できます。
長時間プレイを支える快適性とマイク性能
ゲーミング環境では、数時間以上プレイを続けることも珍しくありません。
そのため、軽量で耳にフィットする装着感は非常に重要です。
快適にプレイできるかどうかで集中力の持続時間が変わり、結果としてパフォーマンスにも差が出ます。
また、ボイスチャットを多用するゲームではマイク性能も勝敗を左右します。
仲間にクリアな音声を届けられるデュアルマイクやノイズリダクション機能付きのモデルは、チーム戦において欠かせない存在です。
雑音を遮断し、集中力を高める遮音性
大会会場や配信環境では、周囲の雑音に邪魔されることもあります。
こうした環境で力を発揮するのが遮音性やノイズキャンセリング機能です。有線モデルの高いパッシブ遮音性、あるいはワイヤレスモデルのアクティブノイズキャンセリングは、外部音を効果的にカットしてくれます。
これにより、必要なゲーム音だけに集中でき、勝利を目指すための最適な環境を整えられるのです。
ゲーミングイヤホンの選び方
音質と定位感を最優先
ゲーミングイヤホンを選ぶうえで最も重要なのが「音質」と「定位感」です。
特にFPSやTPSなどの競技系タイトルでは、わずかな足音やリロード音の方向を瞬時に判断できるかどうかが勝敗を左右します。
定位感が高いイヤホンを選ぶことで、次のようなメリットがあります。
- 敵の位置や距離感を正確に把握できる
- 環境音(足音・銃声・リロード音)を聞き分けられる
- 視覚情報に頼らずに判断できる
音質面では、以下のポイントを意識しましょう:
| 重視すべき要素 | 理由 | おすすめ傾向 |
|---|---|---|
| 中高域の解像度 | 足音・環境音を正確に把握できる | FPS・TPS向け |
| 音の分離感 | 敵や味方の動きを立体的に感じ取れる | 競技シーン全般 |
| バランスの良い音域 | 長時間プレイでも疲れにくい | RPG・MOBAなどにも最適 |
低音が強すぎるモデルよりも、中高域が明瞭で定位感に優れたタイプがゲーム向きです。
有線 or ワイヤレス
ゲーミングイヤホンには「有線タイプ」と「ワイヤレスタイプ」があり、それぞれに明確な特徴があります。
| 項目 | 有線イヤホン | ワイヤレスイヤホン |
|---|---|---|
| 遅延 | ほぼゼロ | 低遅延モード搭載で軽減可能 |
| 安定性 | 非常に高い | 電波干渉の影響を受けることも |
| 音質 | 劣化が少なくクリア | 圧縮による僅かな違いあり |
| 持ち運び | ケーブルがやや邪魔 | コンパクトで便利 |
| 価格帯 | 比較的安価 | 高機能モデルはやや高価 |
| 向いている用途 | FPS・大会シーン | 配信・カジュアル・RPGなど |
有線タイプは反応速度が命のFPSや格闘ゲームに最適。
ワイヤレスタイプは利便性やノイズキャンセリング重視のプレイヤーに向いています。
最近では、低遅延モード搭載モデルも増えており、ワイヤレスでも競技プレイに耐えられる水準になっています。
マイク性能
ボイスチャットや配信を行うプレイヤーにとって、マイク性能も非常に重要です。
ノイズの多い環境でも声をクリアに届けられるかどうかが、チーム連携の精度を左右します。
- ノイズリダクション機能付き:周囲の雑音を自動でカット
- デュアルマイク搭載モデル:通話品質を大幅に向上
- 取り外し式ブームマイク:配信や大会で便利
- マイク位置の調整可能モデル:声の通りが自然で疲れにくい
用途別のおすすめタイプは以下の通りです。
| プレイスタイル | おすすめマイク仕様 | 理由 |
|---|---|---|
| FPSやMOBAなどチーム戦 | ブームマイク or デュアルマイク | 声を正確に届けられる |
| 配信・実況プレイ | 高感度マイク+ノイズカット機能 | 聞き取りやすく配信品質が向上 |
| ソロプレイ・RPG | インラインマイクでもOK | 軽量で取り回しやすい |
マイクは「聞くため」だけでなく「伝えるため」のデバイス。
音質と合わせて選ぶことで、チーム全体のパフォーマンスが向上します。
よくある質問
安いゲーミングイヤホンでもプロゲーマー並みに使えますか?
足音や定位感を重視するなら、最低でも3,000円以上のモデルを選ぶのがおすすめです。
大会では有線と無線どちらが主流ですか?
公式大会では安定性重視のため有線イヤホンが主流です。
普段の音楽鑑賞にも使えますか?
高音質モデルは音楽用途にも十分使えます。特にSHUREやfinalの製品は音楽ファンにも評価が高いです。
まとめ
ゲーミングイヤホンはプロゲーマーにとって「勝つための武器」です。
長時間プレイでも疲れにくく、携帯性も高いことから、多くの選手が採用しています。
あなたのプレイスタイルに合ったモデルを選び、最高のゲーム環境を整えてください。















